店前通行量(店前通行人数)とは?
店前通行量とは、店舗前の通路を通る歩行者数のことを意味します。
店舗の入り口前の歩行者数が多ければ多いほど、店に立ち寄る人数(来店客数)が増え、結果として売上向上につながる可能性が高いです。
店前通行量の取得が効果的な業種
店前通行量を調査し、来店者の人数や売上の予測をすることはとても重要です。曜日や時間帯による変化や、季節変動やイベント等の地域特性が、どのように数値に影響しているかを、感覚ではなく、実際の数値で分析します。
- 飲食業(ファミリーレストラン、カフェ、バーや居酒屋など)
- 小売業(ファッション・アパレルや美容・化粧品ブランド、コンビニ、薬局など)
- 不動産業(商業施設、ショッピングモールなど)
店前通行量(店前通行人数)x属性
当社の提供するサービスでは、店前通行量だけでなく、店の前を通った人の性別(男性・女性)、年齢などの属性も同時に取得することができます。
男性客が多いのか女性客が多いのか、若い客が多いのか年配客が多いのかなどを把握することで、ディスプレイ、商品選定や陳列方法などの改善に役立てることができます。
入店率
店前を通りかかった人数のうち、実際にお店に入った(来店した人)の割合を測る指標です。
入店率は、来店率、露出率、キャプチャー・レート(Capture Rate)、捕捉率・捕獲率等とも呼ばれ、この割合が高いほど潜在顧客を来店者へ多く転換できたことを意味します。
以下のグラフは、店舗ごとの1日の来店客数・入店率を表しています。
来店客数においては、店舗Eが最大ですが、入店率においては、店舗A、C、Dが横に並び、同様に高いことを示しています。入店率が高い店舗は、店頭施策が成功している可能性が高く、店舗前交通量が多い他の店舗にて、同様の施策を行い入店率を高めることで、店舗の総来店客数を増やす事ができます。
入店率(%)=来店客数÷店前通行量
どんな場面で活用できる?
集計を活用するためには、数値を比較して分析することが非常に重要です。
比較対象は、「属性」に加え、「場所・ロケーション」「方角」「時間帯(午前・午後)」「曜日(平日・祝日・休日)」「キャンペーンなどのイベントの有無」「調査項目以外の基準・条件が同様の他店舗」などです。
まずは店舗前の通行量や入店率を把握し、潜在顧客の数や傾向を知った上で、精度の高い入店率の導出、来店促進施策の検証、販売機会の増減の把握などのアプローチにつなげていきましょう。
①他店の入店率と比較し、自店の課題を発見する
以下のグラフは、異なるロケーションに店舗A、Bの2つのお店を持つ小売店の、入店率に関する集計を曜日別に表したものです。数値を比較することで、自店のパフォーマンス状況や課題をより明確にすることができます。
②スタッフパフォーマンスや販促の効果を把握する
どんなウィンドウディスプレイや店舗入り口の広告がお客様を店舗に呼び込むのに効果があったのか、どの時間帯のスタッフ配置が効果的だったのか、その他の施策の影響も数値で知ることができます。
例:店舗前の通行量が多いのにもかかわらず、入店率が低い場合
入店率を上げるための店内販促活動(入り口付近でのスタッフによる接客機会の増加や、広告による販売促進など)を実施する。
①②の運用メリット:潜在顧客の確保・パフォーマンス改善による機会損失の低下・売上(コンバージョン率)の向上など
③気象や環境との関連性を把握する
通行量であれば天気や季節、時期の影響を受けます。
通行量の変動が、売れ筋商品の変化や売り上げ全体にも影響を及ぼすかもしれません。計測結果の数値に応じて、スタッフの稼働時間や人数を調整をすることが、パフォーマンスの向上に効果的です。
例:店が面する道路で、夕方以降交通整備・工事をするため、店前の通行量が低くなると予想される場合
スタッフのシフト削減や休憩時間の見直しを行い、来店客の多い時間帯(パワーアワー)の稼働人数・時間を増やす。
③の運用メリット:業務の効率化、人件費の削減、スタッフの配置の最適化など
まとめ
まずは、ターゲットとする客層がどの程度店前を通過しているのかを把握し、分析の方向性を十分に検討したうえで企画立案・実施につなげることが重要です。そのうえで、来店客数、購入客数、購買率を整理し、来店客の購買までのコンバージョンファネルを理解していきます。
今回ご紹介した指標は、チラシの広告・イベントの集客・店頭レイアウトやスタッフパフォーマンスなどの、様々な施策の効果を測る目的にご活用いただけます。店舗や施設前の通行量から潜在顧客を知り、アプローチにつなげましょう。
弊社にご相談いただければ、課題項目の抽出や企画立案などのスタートの段階からご提案させていただきます。
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