ケーススタディ

エシカルな企業活動が小売業にもたらすもの

雑貨、飲食、アパレル、化粧品……あらゆる業態が、顧客の購買行動を活用したさまざまな店頭施策を打ち出しています。

その背景として、従来の価格や品質に加え、安全性、企業評価や信頼性、パーソナライズされた体験など、消費者の間で新たな価値観や商品やサービスへの要求が生まれていることが1つの要因としてあげられます。

“環境や労働環境に影響を与える安価な素材を使った製品に頼っていないか” “プラスチックを無駄にしていないか” “コートに動物の毛皮を使っていないか”など、企業に対してエシカルコンシャス(倫理・道徳的・環境に良いものを取り入れようとする意識)な行動を求められることが増えています。

この姿勢はアメリカをはじめとする欧米諸国で発展し、日本でも、Z世代やY世代といった若い世代を中心に意識や購買行動の変化が起きました。

小売業においても、このような変化に対応し、従来のビジネスモデルから新たな形態、産業、サービスの創出への転換が重要です。

本稿では、企業がエシカルな活動をすることのメリットや成功事例、施策の効果測定をAIセンサーで取得する方法をご紹介します。

エシカル・サステナブルな商品展開がもたらす企業メリット

  • ブランド・企業イメージの向上

事業を長期的なスパンで維持するためには、社会全体から認められる経営活動が不可欠です。顧客が抱く企業イメージが向上することは、信頼につながり、リピーターやファンの安定的な獲得が期待できます。

【企業の成功事例】

米国生まれの高機能アウトドアウェアブランド、「Patagonia(パタゴニア)」は、エコ活動に注力し「リデュース」「リペア」「リユース」「リサイクル」を呼びかけ、ブラックフライデーに売上の100%を環境保護団体に寄付しています。そのビジョンと真摯な姿勢に共感する消費者から多くの支持を得ました。

  • 新たな顧客層が売上をもたらす

例えば、地球環境や自然に配慮した商品、身体に良いオーガニック商品の販売販売やフェアトレード(不当な労働条件から人々を守る取引先との提携)など、ポジティブな要素を企業が明確にすることで、これまでになかった顧客層を獲得し、新たな収益源や成長源を生み出すことができます。

【企業の成功事例】

アパレルブランド「MARINE SERRE(マリーンセル)」のコレクションの約半分はアップサイクル製品で構成され、残りは生分解性糸やリサイクル繊維など革新的で持続可能な素材で制作されています。リメイク・リユースされたシャツやパンツなど、古着を活かした味のあるパッチワークでブランド独自の世界観を体現した、1点物のハンドメイド製品が多くのファンを獲得しています。

AIカメラを用いた効果検証とは?

「選ばれる店」「選ばれる売場」「選ばれる商品」になるためには、お客様の店内での行動や商品購入に至るまでの過程を掘り下げてみることが大切です。

エシカルな取り組み、新たな商品展開など、企業活動の施策の効果が実際にあったのか? AIセンサーが取得する複数のデータを組み合わせることで、店舗での効果検証が可能になります。

  • 店前通行量・入店率の計測

実施前後の店舗前の通行量や入店率などの測定値を取得し、施策の反響がどのくらいあったかを分析します。特に、店頭の販促物、デジタルサイネージ等のVP(ビジュアルプレゼンテーション)の効果計測に最適です。

詳しくはこちらの記事でもご紹介しています。

  • 新規顧客・リピート顧客分析

企業のブランディングやマーケティング施策が、新たな顧客確保につながったかどうかを測定します。
データから、新規顧客とリピーターそれぞれに発生する広告宣伝費や割引額の見直しを行い、「余分な経費の削減・営業利益向上」を計ります。新規顧客・リピーターそれぞれに効果的な次の施策を立てていきます。

詳しくはこちらの記事でもご紹介しています。

  • 棚前分析

別名インテリア分析とも呼ばれ、レイアウト・商品の配置の仕方の改善などにより利益の向上を目指すものです。

【エリアごとの顧客の滞留回数・滞留期間計測】

検証したい商品エリアにどれだけの人が立ち止まり、購買に至ったか(商品への関心度)を調査します。
通過人数に対して立ち止まる人の割合が多いほど、お客様の商品に対する関心度が高いことを意味します。
棚の前を通過した人数が多いにもかかわらず実際に足を止めた人数が少ないエリアは、商品選定の見直し、販促やアプローチの仕方などを検証し、改善していく必要があります。

詳しくはこちらの記事でもご紹介しています。

  • 属性分析

来店・購入した顧客の属性(性別、年齢など)を取得します。
男性客が多いのか女性客が多いのか、若い客が多いのか年配客が多いのかなどを把握することで、商品選定や販促の仕方、新サービスの展開へのヒントを得ることができます。

属性分析では以下のような調査も可能です。

・購入したお客様とそうでないお客様の属性にギャップがあるかどうかを知りたい
・ターゲットとする世代のお客様が実際に来店しているかどうか知りたい
・新商品販売やセールなどのイベントが、目的のターゲット層にリーチできているか調査したい

【エリアごとの顧客の属性比率計測】

AIセンサーを店内に複数つなぎ合わせることで、各商品の前に立ち、検討する客層を指定範囲ごとに取得できます。来店客の複数の属性(興味関心・性別・年齢など)、購入検討時間、購買傾向、売れ筋などを同時に把握することで、より効果的な商品展開ができるようになり、効果的にリピーターを増やすこともできます。

詳しくはこちらの記事でもご紹介しています。

まとめ

企業の社会的責任とビジネスを融合させた循環型ビジネスモデルは、小売店の新たな収益源と成長源を生み出すといえます。
在庫管理、顧客対応、販売、流通チャネルなど、あらゆる側面から既存事業を見直し、顧客の購買行動をもとに様々な効果検証をすることで、売上につなげることができます。

また、AIセンサーが取得するデータを活用した店舗分析を実施することで、来店客がお店に立ち寄り、商品の前で立ち止まり、購入に至るまでの過程を掘り下げて見ることが可能になります。

御社の目標達成に向けて最適なサービスをご提案させていただきますので、どうぞお気軽にご相談ください。


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