これまで、当ブログではスーパーマーケット、アパレル、雑貨、書店などの小売店において、どのような指標を取り、どのような業務改善を行うことができるかを考察してきました。
店長やスタッフが現場でデータを見ながらオペレーションを行っている一方で、本部ではどのような対策や戦略立てができるのでしょうか。
小売店の販売促進アイデアとは? 企業が目的を達成するには何が効果的なのでしょうか?
本稿では、本部における施策のひとつ、「セールスプロモーション」についてご紹介します。
本部の施策:セールスプロモーション
商品やサービスの売上を伸ばすためには、消費者の購買意欲を高めるための取り組みが欠かせません。
セールスプロモーションには、認知度の向上、購買意欲の喚起、リピーターの獲得など、目的に応じてさまざまな手法があります。
キャンペーンプロモーション
初回10%OFF、優良顧客先行販売やシークレットセール、ポイントキャンペーンなど、目的に応じてキャンペーンやセールを実施します。
- 主な目的:「売上の向上」「新規顧客の獲得」「リピーターの獲得」など
【事例】「ポイント5倍キャンペーン」を年に数回、数日間実施することで、期間中の売上アップと新規申込会員(顧客)の獲得に成功。
イベントプロモーション
希少性・独自性・記憶性が高く、顧客満足度の高いイベントは、来店客によるSNSでの自然拡散が期待でき、ブランディング効果による入店率の向上が見込めます。
- 主な目的:「ブランド力の構築」「新商品の認知拡大」「新規顧客の獲得」など
【事例】ファミリーイベントを開催。店内に足を運びイベントに参加したあとはTwitter投稿を促し、抽選で賞品をプレゼントする企画を実施。SNSでの自然拡散を促す施策を積極的に打ち出し、商品の認知拡大に成功。
ダイレクト・マーケティング
ウェブサイトでのニュースやブログ更新、SNS投稿、電話、メルマガなどを活用し、ネットでの関係構築から実店舗への誘導を図ります。
ターゲットとなる顧客を厳選し、情報発信によるダイレクトレスポンスで関係性を構築するマーケティング手法です。
- 主な目的:「新規顧客の獲得」「リピーターの獲得」「LTVの向上」「顧客満足度向上」など
【事例】初回来店から〇ヶ月目にクーポン付きのDMを贈ることで、顧客との関係性の構築を行い、定期的な来店につなげた。
エントランスプロモーション
入口付近に販促POPやサイネージ広告などを設置し、注目を集めることで来店を促します。
- 主な目的:「売上の向上」「新規顧客の獲得」「入店率の向上」など
【事例】親しみやすいフォントを使用した手書きのポップで、来店客数の増加に成功。
AIカメラを活用した施策の効果測定
これらのプロモーションは、売上という効果以外にも、ブランディング等の「売上に現れない効果」を狙って実施する場合もあります。その効果は売上という数値では表現することができない為、AIカメラを店内に設置し、データを取得することで、効果測定を行います。
例えば、店舗前の通行量と来店客数から入店率を導き出したり、当該プロモーションの視認数・視認率測定、新規顧客・リピーターの割合測定、POSデータとの連携で、購買率や平均客単価などを調べることができます。
また、店頭で効果があった有益な広告(グラフィックやコピー、サイネージコンテンツ等)は、オンライン施策(投稿用バナーやメルマガのテキストなど)にも応用が可能です。
まとめ
セールスプロモーションは、実店舗での売上を伸ばすためには必要不可欠です。
店舗と密に連携し、取得した店舗計測データから課題を見出すことで、効果的な販売促進活動ができるようになります。
わたしたちは、店舗の来店客数や見込み客数、売上予測など精度の高いデータをご提供するだけでなく、専門チームによる店舗計測・分析のアドバイスもさせていただいております。お気軽にお問い合わせください。
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