ケーススタディ

ビジネスモデル「OMO」とは?

「OMO」とは?

OMOとは、「Online Marges with Offline」の略称で、Webサイトやアプリ、SNSなどのオンラインデータと、オフライン(実店舗)におけるリアルデータの統合的な活用のことです。

O2Oやオムニチャネルも、顧客データを最大限に活用することでサービスの効率化や利便性の向上が期待できる施策ですが、成果を出すためには長期的な運用をする必要があります。

しかし、AI技術の発達で購買チャネルが多様化した現在では、より迅速に顧客行動の変化に対応する必要があり、オンライン・オフライン双方でのシームレスな統合ができるOMO戦略が注目されています。

OMOのメリット・デメリット

メリット

  1. 売上向上を目的としたデータ収集が可能になる
  2. 商品購入やサービス利用の機会損失を防げる
  3. お客様の利便性が向上し購買欲を高められる

デメリット

  1. 企業にとってイニシャルコスト・運用コストがかかる
  2. 開発や運用に専門的な知識やスキルが必要である
  3. データを統合的に活用できるが、すぐに運用はできず即効力には欠ける

メリットは、顧客がオンラインとオフラインの両方で簡単に商品を購入したりサービスを利用できることで、売上の増加が期待できることです。

また、オンラインとオフライン双方のチャネルで顧客データを迅速に取得・分析できるため、効果的なマーケティングやセールス活動ができるようになります。

デメリットとしては、データ収集や顧客へのアプローチという点ではO2Oよりも効果が見込めるものの、運用開始までに時間を要すること、コスト面・技術面では、依然として課題が残ることなどが挙げられます。

小売業ができる「OMO施策」とは?

小売業ができる「OMO施策」にはどのようなものがあるでしょうか? OMOを活用して売上を伸ばしている企業の事例とあわせて、ご紹介します。

  • 新商品の展示

新モデルの試作品を店頭にディスプレイし、会員制アプリやWebサイトと連動して購入できるようにすることで、人気・不人気商品や販売見込み数を事前に把握し、生産量や発注のタイミングを調整することができます。

  • スマホ決済の導入

支払いにスマートフォン決済を導入し、顧客の購入履歴を蓄積することで、ターゲット顧客に合わせた商品提案、キャンペーンやイベントでの訴求ができるようになります。

【OMO成功事例】顧客の購買データを正確に把握し、顧客体験を向上させる

衣料品・雑貨の小売販売店である「BEAMS」は、ECサイトと実店舗のデータを統合し、顧客の購買履歴を把握できるシステムを構築しました。
顧客の購買履歴から一人ひとりの求めるデザインや嗜好を把握できるようになったことで、オンライン・オフラインの垣根を越えてパーソナライズされた商品提案ができるようになりました。
その結果、顧客満足度を高めることに成功しました。

AIカメラで「OMO施策の効果検証」を行う

実店舗におけるOMO施策の効果検証は、AIセンサーを店舗に設置することで可能になります。

また、取得したデータをダッシュボードで一元管理することで、複数の店舗における状況や認識の共有が容易になり、店舗の課題点を抽出しやすくなります。

  • 店前通行量・入店率の計測

「施策の効果が実際にあったのか?」など、実際の反響を調べるには、施策実施前後の店舗前の通行量や入店率などの測定値を比較します。

AIカメラを活用することで、「集客目的のはずが、成果に結びつかない安易な値下げやキャンペーンになっていないか」など、データを深堀し検証することができます。

  • デジタルサイネージの視認数・視認率の計測

Instagramなどのオンライン上のコンテンツをデジタルサイネージに表示し、販促に利用するケースが増えていますが、その効果計測にAIカメラを利用することで、インターネットでは得られなかったコンテンツの注目度が計測できます。

ネット上でのインプレッションと、リアルな場でのインプレッションのデータを比較し、今後のコンテンツ制作に役立てることで、オンライン・オフライン共に、より効果を最大化することが可能です。

まとめ

インターネットやAIの普及に伴い、消費者の購買行動は日々変化しています。

新たな顧客の購買行動を活用し、実店舗でのOMO戦略を進めることで、これまで逃していた顧客の囲い込みや顧客体験の向上による売上・LTVの向上が期待できます。

当社が提供しているAIカメラを用いた店舗計測ツールは、オフラインとオンラインを横断した効果的な店舗分析を可能にします。
また、収集したデータのレポート提供はもちろん、スマートフォンアプリと連動したデータ表示など、既存システムとのカスタマイズのご依頼も、幅広く承っています。


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