システム・機能紹介

来店客の平均滞在時間を調べる

「店内平均滞在時間」とは?

店内平均滞在時間は、「来店客が店内で過ごす平均的な時間」を意味します。別名、平均滞留時間、ドウェルタイム(Dwell time)とも呼ばれます。

顧客の滞在時間は、売上、コンバージョン率(購買率)、平均客単価などに影響する、小売業にとって重要な指標です。滞在時間を調べることで、お客様の行動や嗜好に関する貴重なインサイトを得られるなどのメリットもあります。

また、滞在時間が長くなるほど顧客満足度が高くなるといわれており、一般的にお客様が商品やサービスの購入に至る割合も高くなります。

店内平均滞在時間の長さに影響を及ぼす要因(例)

接客パフォーマンスやサービスのクオリティ、人の流れを意識したレイアウト、適切な温度設定や清潔さ、リラックスできる音楽・香りによる演出 など

AIセンサーを用いた「店内平均滞在時間」の計測

店内に持ち込まれたスマートフォンなどのWi-Fi機器から発せられる電波をもとに、平均滞在時間を算出します。

当社がご提案しているRetailNextのAIセンサーで計測する平均滞在時間は、20平米程度の小さな貸し出しスペースから、百貨店などの広範囲のエリアでも取得(※)できます。

来店客とスタッフを個々に分けた滞在時間の計測や、「対 年、月、曜日」「対 前日」「対 時間帯」 など過去の数値を照会し、当日の数値と比較することも可能です。

9:30-10:00の時間帯の、店内全体における来店客の平均滞在時間(赤枠)

※ 建物の造りやレイアウトにより取得が難しい場合もまれにございます。

「店内平均滞在時間」を他店舗と比較する

店舗の規模などの条件が似ているいくつかの店舗から、平均滞在時間が短い店舗と長い店舗を特定し、データから各店舗のパフォーマンスを調べることができます。

一週間における店舗平均滞在時間の比較(店舗A・B・C・D)

他の指標とあわせて取得する

  • 「運営パフォーマンス指標」や「顧客の属性」とあわせて取得する

コンバージョン率(購買率)、来店客ベースの平均客単価、スタッフの接客時間・接客回数など、店舗のパフォーマンスに関連する指標と平均滞在時間の相関性を調べます。男女間や年齢層により滞在時間に差があるかどうかも調べられます。

  • 店舗全体の滞在時間に加え「店内のエリアごとの平均滞在時間」も計測する

店内の天井に複数のカメラをつなぎ合わせれば、場所ごと(各棚前ごと)の平均滞在時間を計測できます。レイアウトや商品配置における課題点への気づきや、顧客が求めている商品の発見などにつながります。

「店内平均滞在時間」のデータ活用例

小売店・ファッションブランド
  • 来店客の滞在時間を見ながら、接客の仕方などを見直す
  • 什器の種類や商品の陳列などのレイアウトの改善により顧客の満足度を高める施策を考えたり、滞在時間の増加による購買機会の創出を試みる

レストラン・飲食店

一部のバーを除く飲食店では反対に、スムーズな人流を促し、店内の回転速度を上げることが重要視されます。

  • より少ない滞在時間で多くの顧客の確保、注文につなげる(来店客数x平均客単価の値の向上による売り上げ増加を目指す)
  • 客数の算出から、混雑時間帯は食べ飲み放題の時間制限を設ける
  • レイアウトの見直し(スタンドテーブルを増やすなど)をし、客の滞在時間をコントロールしたり、店前に並ぶ客の列の長さにも気を配る

まとめ

インターネットやAIの普及に伴い、消費者の購買行動は日々変化しています。

平均滞在時間などの来店客のデータを算出することで、お客様の要求や購買行動を理解できるようになり、売上につながるヒントを得ることができます。

「どの時間帯にお客様が多いか」「コンバージョン率はどうか」「キャンペーン施策の反応はどうか」などの情報を自動的に蓄積する店頭測定ツールを導入することで、リアル店舗での顧客分析が容易になり、オフラインとオンラインを横断した効率的な店舗分析が可能になります。

また、当社では、収集した顧客行動のレポートのご提供や、御社のスマートフォンアプリと連携してデータを表示させるなど、既存のシステムとのカスタマイズのご依頼等も承っています。


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