露出率
露出率とは、店内や館内などで来店客やスタッフが特定の場所を通過する割合のことを指します。別名、キャプチャーレート(捕捉率)とも呼ばれ、店内のインテリア分析や各スペースのポテンシャルを測る指標として使われます。
当社が提供するRetailNextのFPA(Full Path Analysis)にて取得が可能です。
エリアごとの露出率(来店客が特定の場所を通過する割合)
来店客が特定のゾーンやコーナーを通過する人の割合を算出します。
例えば、客全体(100%)に対して、エリアAは20%が通過、エリアBは35%が通過、というように求めることができます。
計算式
指定エリアの露出率(%)=指定エリアの通過人数 / ストア全体の客数
※弊社が採用しているRetailNext(リテールネクスト)のAIセンサーで測る露出率は、デフォルトでトラフィックアウト(Traffic Out)=退店した客数を使用して計算され、客とスタッフを分けて取得できます。
以下は、RetailNextのAIセンサーを複数用いて、店内の各エリアの「露出率」を表したものです。
店内マップを見ると、来店客の通行量が最も多いのはNew Collection Zone(ニューコレクションゾーン)であるとわかります。
エリアごとの「露出率」と「滞留回数」
次は、店内の各エリアの「露出率」とあわせて、「滞留回数」を見てみましょう。
滞留回数とは、来店客やスタッフが特定の場所に一定時間滞在する回数のことを指します。
「立ち寄り回数」「立ち止まり数」「客滞数」などとも呼ばれ、各エリアに陳列された商品に対する顧客の関心度を測る指標となります。
来店客の露出率が高くても滞留回数や時間が少ない場合は、陳列する商品の内容を見直したり、陳列方法や内装を工夫したり、接客の機会を増やすことで、改善することができます。
以下の店内マップは、店内の指定されたエリアごとの来店客の滞留回数を示しています。
POSレジを除くと、来店客の滞留回数が最も多いのはSportswear Zone(スポーツウェアゾーン)であることがわかります。
「露出率」と「滞留回数」を購入者と非購入者で分ける
POSレジのデータと連動させることで、購入者と非購入者に分けて「露出率」と「滞在回数」を取得することができます。
指標「露出率」「滞留回数」の運用例
- 人目のつく場所に売りたい商品が配置されているかを確認する
- 各エリアの露出率に合わせた商品配置やディスプレイの改善をする
- レジを最終目的地と考え、人の流れを意識したレイアウトを心がけて購買につなげる
- 主要エリアの什器の種類や商品の陳列方法を見直し、顧客の滞留回数を増やすことで、購買機会の創出・増加を試みる
- 人流が多く見込める場所に接客スタッフを配置する など
まとめ
店舗内の各エリアにおける顧客の露出率や滞在回数は、商品陳列やインテリアの見直しだけではなく、接客スタッフの最適な配置にも役立てることができます。
また、店内全域における来店客の集中する場所がわかるようになり、購買行動につながる店舗施策やオペレーションのPDCAサイクルを回すことができるようになります。
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